天然のモンゴル産岩塩(白)です。
約5mmの粗塩ですので、別売りの岩塩専用(粉砕機)に入れてお使い下さい。
この岩塩はモンゴルが海の底だった頃、火山活動等によって海水が固まった物で、約3億5000万年前に形成されたと言われており、海水に含まれるカルシウムやカリウム、亜鉛等の、体に必要なミネラルが豊富に含まれています。かつての環境汚染のなかった昔の海が、結晶に凝縮されています。
【スーティツァイ】
モンゴルで日常に飲まれているお茶
「スーティツァイ(乳茶)」はお茶に家畜などの乳を入れ、塩を入れた飲み物です。お茶を煮たものに牛乳と塩を入れて作ります。ゲル(テントの様な住まい)に住む人にとって、貴重なミネラルをとることが出来、これだけで栄養豊かな朝食にもなるそうです。【モンゴル帝国と塩】
チンギス・ハーンがユーラシア大陸一体を治めた「モンゴル帝国」の後期。帝国の財政運営は「専売」と「通商」の利潤でまかなわれていました。当時非常に貴重だったため、専売品とされていた「塩」の引換券「塩引(えんいん)」を発行し、通貨である銀と交換して収入を得るというものでした。これは塩そのものを転売するのではなく、有価証券のように、紙幣代わりとしても使用されていたというのです。
また、クビライの死後、巨大な帝国を治めるだけの器をもった人がいかなったことから、中央政局で内戦や暗殺が起き、軍事力の衰退へとつながります。それと同じ時期、黄河の大氾濫によって、帝国は塩の大生産地も失います。そして黄河の氾濫を防ぐために召集した農民達の反抗に合い、奮起した氾濫を抑えきれずに、帝国は、1388年に滅亡してしまいます。
歴史や経済に深く関わってきた「塩」が大陸やモンゴルの人々にとって、とても大切な物だった事が伺えます。